「石垣島に行きたいけど、いつがいいんだろう」
そう思って検索すると、こう書いてあります。
7〜9月が台風シーズンです。避けるなら4〜6月か10月がおすすめ。
たしかにそのとおりなんですが、これだけだと日程が決められないんですよね。
だって旅行の予定って、「8月」じゃなくて「8月13日から16日」みたいに、日付で決めるじゃないですか。
というわけで、気象庁が公開している台風データを全部ダウンロードして、石垣島が台風の暴風域に入る確率を、1日ずつ計算してみました。
結果は、はっきりしていました。同じ8月なのに、日によって3倍の差があります。
石垣島 暴風域カレンダー(365日分)

数字は「その日に、石垣島が台風の暴風域に入っていた確率」です。過去30年(1996〜2025年)の実績から出しています。
暴風域というのは、風速25m/s以上が吹く範囲のこと。ここに入ると、
- 船が出ません(フェリーもダイビングもシュノーケリングも中止)
- 飛行機も欠航します
- 外を歩くのも危ないです
つまり「暴風域に入る」=旅行の予定がガッツリ崩れる、ということです。
月ごとの傾向はこうなりました。
| 時期 | 暴風域に入る確率 |
|---|---|
| 11月〜4月 | 0%(30年間、一度もありません) |
| 5月 | 0〜0.3% |
| 6月 | 0〜1.2% |
| 7月 | 0.6〜3.3% |
| 8月 | 1.2〜3.9% |
| 9月 | 1.5〜3.9% |
| 10月 | 0〜3.6% |
【本題】同じ8月でも、日によって3倍違います
ここからが、月単位の記事では見えないところです。
| 日付 | 暴風域に入る確率 |
|---|---|
| 8月1日 | 2.1% |
| 8月4日 | 3.9%(年間でいちばん高い) |
| 8月5日 | 3.6% |
| 8月10日 | 3.0% |
| 8月15日(お盆) | 1.2% |
| 8月20日 | 2.4% |
| 8月25日 | 2.1% |
8月4日と8月15日で、3倍の差があります。
「8月は台風シーズン」とひとことで言われますけど、上旬と中旬では、話がまったく違います。
9月も見てみます。
| 日付 | 暴風域に入る確率 |
|---|---|
| 9月1日 | 2.1% |
| 9月14〜16日 | 3.9% |
| 9月20日 | 1.5% |
| 9月28日 | 2.7% |
| 10月1日 | 3.6% |
もうひとつ、はっきり出たことがあります。9月末から10月アタマにかけて、確率がもう一度上がります。
「10月なら台風は落ち着くでしょ」と思われがちですが、10月1日の時点では、まだ8月上旬と同じ水準です。落ち着くのは10月中旬からでした。
もう一段手前の「強風域」も見ておきましょう
暴風域まで行かなくても、風速15m/s以上(強風域)になると海は荒れます。
マリンアクティビティが中止になるのは、このレベルです。

| 日付 | 暴風域 25m/s以上 |
強風域 15m/s以上 |
|---|---|---|
| 8月4日 | 3.9% | 18.5% |
| 8月10日 | 3.0% | 14.5% |
| 8月15日(お盆) | 1.2% | 7.9% |
| 9月16日 | 3.9% | 17.3% |
| 7月20日 | 1.5% | 9.1% |
| 10月10日 | 0.9% | 5.2% |
| 5月3日(GW) | 0% | 0% |
強風域で見ても、お盆は8月上旬の半分以下です。
- 旅行そのものが崩れるかどうか → 暴風域を見る
- 海に出られるかどうか → 強風域を見る
強風域まで含めると、8月上旬は5〜6日に1日が「海が荒れている日」という計算になります。
台風の心配がない時期は、どこからどこまでか
「冬は台風が来ない」——これはご存じのとおりです。
このデータで分かるのは、その境目がどこかです。
11月から4月までは、過去30年で一度も暴風域に入っていません。「少ない」ではなくゼロでした。
| 時期 | 暴風域 | 強風域 |
|---|---|---|
| ゴールデンウィーク(5月3日前後) | 0% | 0% |
| 年末年始(12月28日前後) | 0% | 0% |
| 11月〜4月 | 0% | ほぼ0% |
GWも年末年始も、きれいにゼロの期間に入っています。
逆に言うと、5月に入ると少しずつ顔を出しはじめて、10月は中旬まで残ります。
「夏だけ気をつければいい」という話ではありません。
ついでに、波の高さも調べました
台風が来なくても、海が荒れれば船は出ません。なので波も見ておきます。
基準にしたのは、気象庁が波浪注意報を出す高さ(波2.5m以上)です。石垣市の発表基準として公開されている数字なので、「なんとなく高そう」ではなく、公的なラインです。
| 月 | 注意報レベルの波が出た日の割合 |
|---|---|
| 9月 | 12% |
| 10月 | 10% |
| 7月 | 8% |
| 12月 | 6% |
| 2月 | 4% |
| 1月・5月・8月 | 3% |
| 3月 | 2% |
| 4月・6月 | 1% |
結果はシンプルでした。波が荒れるのも、やはり台風シーズンです。
「冬は北風で海が荒れる」ともよく言われますが、注意報が出るほど荒れる日は、冬のほうが少ないという結果でした。
つまり——4〜6月は、台風も波も、両方いちばん穏やかということになります。
ひとつだけ補足です。
ここで出しているのは、あくまで波の高さのデータです。船を出すかどうかは、波だけでなく風向きやうねり、行き先のポイントの条件でも変わりますし、判断はお店ごとに違います。
気になる時期なら、予約のときに直接聞いてみるのが確実です。
というわけで、目的別のおすすめ時期
台風と波、2つを重ねるとこうなりました。
| 時期 | 暴風域 | 注意報レベルの波 | どんな人向け |
|---|---|---|---|
| 4月下旬〜6月 | 0〜1.2% | 1〜3% | ⭐ 海に入りたいなら、ここがベスト |
| 7月 | 0.6〜3.3% | 8% | 夏らしさと安定のバランス型 |
| 8月上旬 | 3.6〜3.9% | 3% | 波は穏やか。でも台風リスクは年間最高 |
| 8月中旬(お盆) | 1.2〜1.5% | 3% | 8月に行くなら断然こっち |
| 9月中旬〜10月アタマ | 3.6〜3.9% | 10〜12% | 台風も波も多い。年間でいちばん不安定 |
| 10月中旬以降 | 0〜0.9% | 10% | 台風は落ち着くけど、波はまだ残ります |
| 11月〜3月 | 0% | 2〜6% | 台風の心配なし。海は寒いですが穏やかです |
いちばんのおすすめは「4月下旬〜6月」
- 暴風域に入る確率が0〜1.2%
- 注意報レベルの波も1〜3%で、年間で最少
- 梅雨はありますが、沖縄の梅雨は一日中降り続くタイプではありません
「石垣島といえば夏」というイメージがありますけど、海に入るのが目的なら、初夏のほうがデータ上は分がいいという結果でした。
夏に行くなら「上旬より中旬」
夏休みの都合で8月に行くなら、上旬(3.9%)より中旬(1.2%)のほうがリスクは3分の1です。
お盆は混みますけど、台風という意味では理にかなった時期なんですね。
この数字、どうやって出したの?
気になる方向けに、要点だけ書いておきます。
気象庁が公開している台風データ(1951年以降の全台風1,955個の記録)を全部ダウンロードして、自分で集計しました。
このデータには、台風ごとに実際に観測された暴風域・強風域の広さが入っています。なので「石垣島がその中に入っていたか」を6時間ごとの記録すべてで判定して、直近30年(1996〜2025年)を日ごとに集計しました。
熱帯低気圧と、台風が温帯低気圧に変わったあとの記録は除いています。時刻は日本時間に直しました。
正直に、限界も書いておきます。
- 数字はやや高めに出ます(風域のいちばん広い方向で計算しているので、安全側です)
- 1日だけだと数字が跳ねるので、前後5日をならしています
- 波のデータは期間が短いです(2021年10月〜2025年12月)
最後に:この数字は「行かない理由」じゃありません
年間でいちばんリスクが高い8月4日でも、暴風域に入る確率は3.9%です。
残り96%の日は、暴風域に入っていません。
台風で旅行が台無しになることは、たしかにあります。でも「夏は台風だからやめとこう」と決めてしまうのは、大半の可能性を捨てることでもあります。
大事なのは、知ったうえで備えることです。
- 航空券と宿は、変更・キャンセルの条件を確認してから予約する
- マリンアクティビティは、中止になったときの返金・振替を予約前に聞いておく
- 日程に1日だけ余裕を持たせる(前後にずらせるだけで、かなり違います)
このカレンダーが、日程を決めるときの材料になればうれしいです。
海に出られない日は、ごはんの日にしませんか
台風でも、時化でも、雨でも。石垣島のごはんは、変わらずおいしいです。
とはいえ現地で「今日どこで食べよう」となったとき、こうなったことないですか。
- グルメサイトを開いても、点数が3.2とか3.4ばかりで、どこがいいのか分からない
- 「子連れで入れる店」で検索しても、本当に入れるのかは行ってみないと分からない
- 市街地から離れていると、そもそも近くに何があるのか分からない
shimapocket は、石垣島のお店をLINEで相談できるサービスです。
こんなふうに聞けます
「子連れで行ける居酒屋ある?」
「川平の近くでランチしたい」
「雨の日でもゆっくりできるカフェ」
「◯◯食堂の電話番号教えて」
こう送ると、島のお店の中から2〜3件を選んで、こんな情報が返ってきます。
| 返ってくるもの |
|---|
| なぜそのお店をおすすめするのか |
| 予算感・ジャンル |
| 住所 |
| 電話番号 |
| 公式サイト・Instagram |
| Googleマップのリンク |
アプリを入れる必要はありません。LINEで友だち追加するだけです。
できないことも、正直に書いておきます
- 予約の代行はできません。連絡先をお伝えするので、予約はご自身からお願いします
- リアルタイムの空席状況は分かりません
- いまは飲食店が中心です。マリンアクティビティや宿はまだ対応していません
- 載っていないお店を聞かれたら、「掲載されていません」と正直にお答えして、似たお店をご提案します
「地元の友だちにちょっと聞いてみる」——そんな感覚で使ってもらえたらうれしいです。
このデータは気象庁の公開データをもとに独自に集計したものです。実際の天候は年によって変わります。旅行前には最新の気象情報を必ずご確認ください。